2010年01月09日
230~234 ダンディ~コダーイ
230 ダンディ フランスの山人の歌による交響曲 Op.25
201のフランク「交響的変奏曲」で述べたと思うが、オ-マンディ/フィラデルフィアo.盤がこの曲とのカップリングになっており(ピアノはカサドシュ。1959年。ソニ-)、演奏もすぐれているので推す。
231 ヤナ-チェク シンフォニエッタ
それほど大人気の曲というわけでもないと思うが、けっこういろいろな指揮者が振っている。マッケラス/VPOの演奏(1980年。ロンドン)はヤナ-チェクの権威としての安定感があるが、ヤナ-チェクのオペラ「利口な女狐の物語」をマッケラスの指揮する盤できいてさほど感心もしなかった男としてはセル/クリ-ヴランドo.(1965年。ソニ-)を挙げるのが正直なところ。
232 ヤナ-チェク グラゴル・ミサ
これも名盤の多い曲だ。アンチェル/チェコpo.による演奏(1968年。スプラフォン)がなかなかいい。若かりしラトルがバ-ミンガム市響を振った盤(1981年。EMI)も注目していい。ベルリン・フィルに就任してからのラトルのル-ツを聴くことができる。個人的に「たぶんク-ベリック/バイエルン放送so.(1964年。グラモフォン)がいい演奏をしているのではないか」と思うのだが、わたしが30代のとき廃盤でいまだに聴いていない。
233 ハチャトゥリアン ヴァイオリン協奏曲ニ短調
「剣の舞」を知っておられる方なら「あんな曲想です」という説明で足りるだろう。わたしとしてはどちらかといえば苦手な曲に属する。オイストラフとハチャトゥリアン/モスクワ放送so.の盤(1965年。メロディア)を推しておく。「モスクワ放送so.ならさぞかし派手にやってくれるだろう」という予想を裏切らない演奏である。まあ、予想を裏切ってノ-ブルに弾いたって仕方ないから、この場合それでよいのだが。
234 コダ-イ 組曲「ハ-リ・ヤ-ノシュ」
お手本としてはセル/クリ-ヴランドo.であろう(1969年。ソニ-)。しかしこの曲をそこまで突き詰めた表現でやる必要があるのかな、という気もする。そこでもうちょっと開放的なオ-マンディ/フィラデルフィアo.の演奏を、とる。1961年のソニ-盤と1975年のRCA盤があるが、オ-マンディという指揮者も1930年代と1970年代で変化のない演奏をするタイプなのでどちらでも問題あるまい。わたしはこのごろオ-マンディを好きになっている自分を感じるときがある。