2010年02月17日

434~441 シベリウス


434 シベリウス 交響曲第1番ホ短調

435 シベリウス 交響曲第2番ニ長調

436 シベリウス 交響曲第4番イ短調

437 シベリウス 交響曲第5番変ホ長調

 シベリウスについては1960年代からカラヤン/BPOがたいへんうまく、1度目はグラモフォン、2度目はEMIに連続して何曲かの録音を残しているが「全集」にはなっていない(カラヤンは意図的に3番を録音しなかったと記憶するが、それ以外にもいろいろあったらしい)。
 全集を残した指揮者としてはベルグルンドが存在する。ボ-ンマス響の次にヘルシンキ・フィルと全集を残しており、オケが優秀で寒色系の音を持っていることがシベリウスに合っていた。わたしが持っている「全集」はこれである。
 あと、バルビロ-リがハレo.と全集を録音しているが、オ-ケストラが致命的に弱いのでこれはとれない。ヤルヴィ(ネ-メのほう)もエ-テボリso.を振って録音しているが、わたしは全集になったかどうか確認していない。これは推測だがなっていたとしてもやはりカラヤン/BPOにはかなうまいという気がする。コリン・デイヴィスがBSOを振った全集は(すべてを買ったわけではないが)あきらかに指揮者の力負けだった。

 ではカラヤンで揃うだけ揃えて補完を他の指揮者ですればよいかと言うと、曲によってはカラヤンも意外と奮わない場合があるという事情がある(言ってしまえば6番と7番がそうだ)。そんなこんなでシベリウスについてはやはりベルグルンド/ヘルシンキ・フィルの全集(EMI)をまず推す。全集のボックスものを狙うとけっこう高価(管弦楽曲も入れているためだ)だが、2枚組ふたつで1番から4番までと5番から7番までを網羅できる外盤があるようだ。値段も2枚組1セットにつき1300円弱と徳用である。

 いま現在の発売なので過渡的なチョイスになるが、EMIが「カラヤン・プレミアム2CDシリ-ズ」という2枚組のシリ-ズを出している。それのNo.8がシベリウスの交響曲第1番、第4番と第2番、第5番という組み合わせである。国内盤2枚組で1900円であったと思うからなかなかリ-ズナブルである。お薦めしておく。品番はTOCE-56195/96である。


438 シベリウス 交響曲第7番ハ長調

 全集の扱いで推薦した盤なので重複するが、この曲についてわたしが納得できる演奏をしているのはベルグルンド/ヘルシンキ・フィル(1984年。EMI)だけだ。


439 シベリウス 交響詩「タピオラ」

440 シベリウス 交響詩「フィンランディア」

 グラモフォンからもEMIからもカラヤン/BPOによる「シベリウス管弦楽曲集」が出ている。わたし個人としてはEMIの音づくりの方がシベリウスの音楽にマッチしているように思うが、もはやこれは単なる好みである。


441 シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調

 これはもうオイストラフとオ-マンディ/フィラデルフィアo.による演奏(1959年。ソニ-)にとどめをさす。曲のはじまりから長いカデンツァがあって、そこにオ-ケストラが怒濤のように入ってくるところがひとつのポイントだが、オイストラフとオ-マンディにくらべたらどのヴァイオリニスト/指揮者も歌いきっていない。この演奏のCDはもう15年ほども品番が変更されていない。庶民から評価されている証拠である。



Posted by コクマルガラス at 12:03│Comments(115)TrackBack(0)

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