2010年02月24日

496~500 ウェーバー~ヴォルフ


496 ウェ-バ- クラリネット協奏曲第1番ヘ短調

 ザビ-ネ・マイヤ-の演奏(ブロムシュテット/ドレスデン国立o.1985年。EMI)が出たときは「ベルリン・フィル退団騒ぎ」からまだ間がなくて、とかくその事件との絡みで論じられたものだ。しかしこの演奏はいま聴きなおしてみても立派に名盤として評価されうる内容になっている。その後彼女はつぎつぎと録音を残し、多くの名盤を生み出した。25年という歳月は長いのか短いのか、感無量である。


497 ウェ-バ- 歌劇「魔弾の射手」

 このオペラはなぜか理由を覚えていないがクライバ-、ク-ベリック、カイルベルトと3つのセットをもとめた。いま手元に残っているのはカイルベルト/BPOの盤(1959年。EMI)である。ベルリン・フィルの質実剛健でしっかりした音がこのオペラによく合っている。カラヤン統治以前のベルリン・フィルの音が良好なステレオできける点も評価したい。


498 ウェ-ベルン 管弦楽のためのパッサカリア

 カラヤン/BPOは1973年から74年にかけて「新ウィ-ン楽派管弦楽曲集」という組物を出した。LPだと4枚、CDだと3枚のこのセットは夥しい盤歴を誇るカラヤンのディスクのなかでも「ばらの騎士」の新盤とならんでしばしば「カラヤンのベスト・テン」に挙げられる録音である。その中にこの曲がはいっている。CD3枚、シェ-ンベルク、ベルク、ウェ-ベルンの曲のいずれも必聴だ。


499 ヴィエニャフスキ ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調

 こういう曲ならグリュミオ-だろう、と棚を探してみたら所有していなかった。お恥ずかしい。わたしが持っているのはシェリングがクレンツ/バンベルクso.と組んだ演奏(1972年。フィリップス)であるがこの盤、もともとはカップリングされたシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第2番Op.61をきくためにもとめたものだ。まあヴィエニャフスキのほうも過不足のない良い演奏であったと記憶するので挙げておく。


500 ヴォルフ 歌曲集

 ヴォルフの歌曲はシュ-ベルトと同じでずいぶんたくさんある。わたしにはヴォルフの難解な歌曲(内容も音列も)をぜんぶきく能力がなかった。ぜんぶきいたらしんじゃうよ。で、フィッシャ-=ディ-スカウの全集(バレンボイムのピアノ。1972、73、74、76年。グラモフォン)から抜粋した1枚ものですませていた。1972年と74年に録音した「メ-リケ歌曲集」「ゲ-テ歌曲集」から合計26曲が抜粋されたものだったが、いま現役だろうか。「メ-リケ歌曲集」の中の「あばよ」などH音が要求される曲だがフィッシャ-=ディ-スカウはらくらくと出して絶妙であった。



Posted by コクマルガラス at 06:37│Comments(92)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
遅くなりましたが、500番到達、おめでとうございます。個人的には、タイミングを逸してしまい、フランスもののいくつかやショパンについて書きそこなっているのがちょっと悔やまれます。コクマルガラスさんのような情熱をもった書き手になるのは、なかなか難しいものですね。でも、コメント書き込みはしていなくても、毎日のようにチェックしている読者が少なからずいると思います。

次はどのような展開が待っているのか、楽しみです。少し休憩と準備をして、また快進撃が始まるのを楽しみにしています。
Posted by ばく at 2010年02月27日 17:16
 

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