2010年01月07日
222~225 ハイドン
222 ハイドン チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.Ⅶb-2
これはヨ-ヨ-・マとガルシア/ECOの演奏(1979年。ソニ-)で決まり。手持ちのCDではボッケリ-ニのチェロ協奏曲とのカップリングでそちらもベスト。最近中古CD店を覗いた記憶ではさらにもう1曲カップリングが増えていたような気もする。こうした軽快で、あまりふくらみすぎない表現を必要とする曲ではヨ-ヨ-・マとイギリス室内o.という組み合わせは無敵である。
223 ハイドン トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.Ⅶe-1
この曲はモ-リス・アンドレが得意にしていて4回の録音がある。人気があつまるのはエラ-トに入れた2種(グシュルバウア-/バンベルクso.とパイヤ-ル/パイヤ-ル室内o.。いずれも録音年不詳だが、1960年から70年であろう)である。わたしはグシュルバウア-指揮の盤をもとめたが「なるほど、これだけアンドレの独壇場という感じの演奏ならばどこのオ-ケストラがツケても大差あるまい」と思った。一時期ジャズに興味を持ったことがあるという関連でウィントン・マルサリスの盤(レパ-ド/ナショナルpo.1982年。ソニ-)をきいたこともあるが、比較にならなかった。
224 ハイドン 弦楽四重奏曲第67番ニ長調「ひばり」
Op.64-5、Hob.Ⅲ-63
ネタ本ではスメタナSQが一位と二位を独占しているが、わたしはスメタナSQの軟弱な旋律の歌わせ方にどうもついてゆけない。それならば三位のウィ-ン・コンツェルトハウスSQにするかと言えばこれも細くて神経質すぎる。アルバン・ベルクSQによる録音があればそれを選ぶのだが、ない。泣く泣くスメタナSQのEMI盤(1965年)を選ぶが、音楽というものは泣く泣く聴くものではないから「無理に聴くこともないです」と書いておく。ハイドンの弦楽四重奏曲はベ-ト-ヴェンのそれとちがって、晩年になって作風がずいぶん変わるということもないから225の第77番「皇帝」の収録された1枚だけで(これにはアルバン・ベルクSQの録音がある)良いとも言える。
225 ハイドン 弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」
Op.76-3、Hob.Ⅲ-77
224で書いたとおり、アルバン・ベルクSQによる演奏を挙げる。デビュ-から間もない頃-1973年-の録音(テルデック)と1993~94年の録音(EMI)のふたつがある。解釈そのものに差らしい差はないから、廃盤でない方を。