2010年02月20日
463~471 チャイコフスキー~ヴォーン=ウィリアムズ
463 チャイコフスキ- 弦楽セレナ-ド ハ長調
これはドヴォルザ-クの同名の曲とのカップリングが多い。カラヤン/BPOの演奏が間違いのないところだろう(1980年。グラモフォン)。
464 チャイコフスキ- 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
カラヤン/BPOの盤(1982年。グラモフォン)は次項の「くりみ割り人形」とカップリングになっている。ベスト盤と言い切ってよかろう。
465 チャイコフスキ- バレエ「くるみ割り人形」(全曲、抜粋、組曲)
前項で述べたとおりカラヤン/BPOがベスト(1982年。グラモフォン)。
466 チャイコフスキ- バレエ「白鳥の湖」(全曲、抜粋)
467 チャイコフスキ- バレエ「眠りの森の美女」(全曲、抜粋)
上記2曲を抜粋の形でカラヤン/BPOが録音(1971年。グラモフォン)して抱き合わせ録音になっている。わたしはこれで充分だと思う。
468 チャイコフスキ- ピアノ協奏曲第1番変ロ長調
これはリヒテル、カラヤン/VSO(VPOではない)の演奏が極めつけだ(1962年。グラモフォン)。最近のCDではラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とカップリングになっているようなので(そちらはリヒテル、ヴィスロツキ/ワルシャワ国立poの組み合わせで1959年の録音)、ますます「決定盤」扱いになる。
469 チャイコフスキ- ヴァイオリン協奏曲ニ長調
この曲については極私的な選評をお許しいただきたい。むろんパ-ルマンやハイフェッツの演奏を否定するものではないが、やはりオイストラフ、オ-マンディ/フィラデルフィアo.(1959年。ソニ-)の豪壮な演奏にまさるものはない、と思う。国内盤でのカップリングがシベリウスのヴァイオリン協奏曲になっていて、それも私的ベストであるから躊躇なく推す。この盤ではオ-マンディのツケのうまさも出色である。
470 チャイコフスキ- ピアノ三重奏曲イ短調
「偉大な芸術家の想い出のために」
まずはト-タルに点を稼いでいるス-ク・トリオ盤(1976年。デンオン)に一票いれよう。だがギレリス、コ-ガン、ロストロポ-ヴィチがまだソ連から西側に出る前の録音(1957年。メロディア)も迫力がある。チャイコフスキ-なんだからゴリゴリにやるんだ、という演奏に興味のあるかたにはこちらをお薦めする。
471 ヴォ-ン=ウィリアムズ グリ-ンスリ-ヴズによる幻想曲
マリナ-/アカデミ-室内o.の盤(1971年。ロンドン)が素晴らしい。この盤には他に「タリスの主題による幻想曲」や「揚げひばり」などが収められており、どれもが名演になっている。ここでの演奏をきくと「そうか、寒いイギリスの音楽なんだな」と思わせられる、そんな寒色系の緻密なアンサンブルがまことに美しい。ここで逸脱をお許しいただけば「タリスの主題による幻想曲」一曲だけに絞ればミトロプ-ロス/NYPの演奏(1958年。ソニ-)が絶品で、カップリングが既に推薦したシェ-ンベルクの「浄夜」であるということも加わって1位である。