2010年02月12日
394~397 シューベルト
394 シュ-ベルト 弦楽五重奏曲ハ長調 D.956
ラサ-ルSQ、ハレルによる演奏(1977年。グラモフォン)とアルバン・ベルクSQ、シフによる演奏(1982年。EMI)がどちらもいい。ラサ-ルSQが鋭利な表現をとっているのに対してアルバン・ベルクSQの方にはやや妖艶な感覚が漂う。そのあたりが選択のポイントになりそうだ。
395 シュ-ベルト 弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」 D.810
劇的で頭に残りやすい旋律から人気のある曲だ。アルバン・ベルクSQの演奏もむろん悪かろうはずもないが、個人的に「押し」の強いイタリアSQの演奏(1979年。フィリップス)が好きだ。うまいことにこの演奏は現在、393のピアノ五重奏曲「ます」の推薦盤(ブレンデル盤)とカップリングになっており、徳用である。
396 シュ-ベルト ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898
RCAから出ているル-ビンシュタイン、シェリング、フルニエの演奏(1974年)はシュ-マンのピアノ三重奏曲とカップリングになっていた。シュ-ベルト、シュ-マンのどちらの演奏もすぐれており、徳用だ。。ピアノ・トリオというのは名人三人が集まればできてしまう、といったところがあって、そういう場合とかく散漫な演奏になりがちであるが、ここでの3人はそれぞれの手腕を発揮しながらもアンサンブルにもきちんと配慮をおいて、美しい演奏を繰り広げている。
397 シュ-ベルト アルペジオ-ネ・ソナタ イ短調 D.821
マイスキ-とアルゲリッチの盤(1984年。フィリップス)をとろう。ほかにもロストロポ-ヴィチとブリテン(1968年。ロンドン)、ゴ-ルウェイ(フル-ト)とモル(1983年。RCA)など多くの組み合わせがある。