2010年02月18日

442~455 スメタナ~R.シュトラウス


442 スメタナ 交響詩「わが祖国」

 「お国もの」ということでチェコの指揮者/オ-ケストラが選ばれることが多い、というよりそうでない組み合わせで売っても売れないので企画にならない。アンチェルやらノイマンやらの軟弱な指揮よりはク-ベリックのほうが根性がある。しかしバイエルン放送so.とのライヴ録音(1984年。オルフェオ)はいまひとつ力みすぎだった。ボストン響との三度目の録音をとろう(1971年。グラモフォン)。


443 スメタナ 弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」

 これも「お国もの」ということでスメタナSQによる演奏をとろう。たとえばアルバン・ベルクSQが録音したらどうなるだろうなどと思わないでもないが(もしかしたら録音があるのかもしれない)、そういうのを「邪心」と言う。1976年。デンオン。


444 シュトラウス・ファミリ- ワルツ、ポルカ集

 「シュトラウス・ファミリ-・コンサ-ト」というタイトルで1、2、3とつごう3枚のCDが出ている。クレメンス・クラウス/VPOによる1950年代の演奏で、録音がすこし古いことを除けば決定盤である。あと録音のいいやつ、と言えばカルロス・クライバ-がニュ-イヤ-・コンサ-トを振ったソニ-盤あたりだろうか。


445 ヨハン・シュトラウス・ 喜歌劇「こうもり」

 カルロス・クライバ-/バイエルン国立歌劇場o.の盤(1975年。グラモフォン)が評価がたかい。視覚的に訴えてほしい方にはクライバ-が振った映像がDVDでいろいろ出ているだろうからそちらのほうが楽しいかもしれない。


446~452 リヒャルト・シュトラウス
         アルプス交響曲
         交響詩「英雄の生涯」
         交響詩「死と変容」
         交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
         交響詩「ティル・オイレンシュピ-ゲルの愉快ないたずら」
         交響詩「ドン・キホ-テ」
         交響詩「ドン・ファン」

 リヒァルト・シュトラウス(「リヒャルト」という表記だと、すこし違和感がある)の交響詩については「コクマルガラスお薦め」のセットものが存在する。ケンペ/ドレスデン国立o.による1970年代初めの録音(EMI)がそれで、外盤の9CDセットでボックス仕様になっている。これこそはケンペ最良の遺産であって、どの1枚をとってもくずがない。上記の曲にくわえてホルン協奏曲第1、第2番であるとかオ-ボエ協奏曲などが収録されており、どの曲も名曲であるし演奏も素晴らしい。R.シュトラウスと言うとカラヤン/BPOの演奏(何度も録音している)が名高い。わたしもいろいろとカラヤン盤をもとめたものだ。しかしそれから15年ほどが経って、やはり全集のかたちで揃えるのならケンペだという気持ちを新たにしている。徹底的に整理され計算されたカラヤン盤よりは「澱」みたいなものが古式ゆかしく混ざっているケンペ盤のほうがわたしにはしっくりくる。カラヤンの場所としては「ばらの騎士」をあけておくとして、管弦楽曲や協奏曲の座はケンペに献上しよう。


453 リヒャルト・シュトラウス 楽劇「ばらの騎士」

 これはもう完全にカラヤンの新盤だ。カラヤンは1956年にフィルハ-モニアo.を振って名演をのこしている(EMI)が、1982年から84年にかけてなされた再録音(グラモフォン)ではオ-ケストラがVPOに変わっており、そのことが実に大きい。録音技術も飛躍的に進歩しているし、オックスを歌うバリトンの好みでも、わたしは旧盤のエ-デルマンより新盤のモルのほうが好きだ。第二幕でオックスは太線ハ音を要求されるが、モルは朗々と出して悠然たるものだ。こうしたオペラでカラヤン/VPOの録音が残されたことに感謝したい。


454 リヒャルト・シュトラウス 歌曲集

 リヒァルト・シュトラウスの歌曲はフォレやシュ-ベルトとちがって、セットでもとめるべきものでないという気がする。自分がいっとき先生について歌曲を習ったことがある経験からしても、たとえば「万霊節」なら自分が「万霊節」の楽譜をどう読むか、そしてそれがプロの歌手とどう違うか、1曲1曲ゆっくりあたってみたいという気がする。シュトラウスの歌曲にはそのくらい「手練手管」がほどこされているのであり、6枚組だとか7枚組だとかでざっと聴いてしまうには勿体なさすぎる。「いや、それはそっちの勝手な言い分だ」と仰有るのであれば、とりあえずフィッシャ-=ディ-スカウが1967年から70年にかけてEMIに録音したセットを挙げるが、1枚1枚ゆっくり時間をかけて聴いていただきたいという気がする。


455 リヒャルト・シュトラウス 4つの最後の歌

 シュヴァルツコップがセル/ベルリン放送so.と入れた盤(1966年。EMI)が素晴らしい。カラヤンがトモワ=シントウと組んだグラモフォン盤(1985年)もこれまた絶品である(ヤノヴィッツと1972~73年にも録音しているが再録音のほうがのびやかである)。シュヴァルツコップ盤のカップリングはR.シュトラウスの歌曲集になっていて、これもセルが絶妙のツケをみせるので、こちらに軍配をあげよう。

  

Posted by コクマルガラス at 12:34Comments(112)TrackBack(0)
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