2009年12月31日

184~189 ドヴォルザーク~エルガー


184 ドヴォルザ-ク スラヴ舞曲(全曲)

 この曲には決定盤が存在する。ク-ベリック/バイエルン放送so.がそれだ(1973~74年。グラモフォン)。セル/クリ-ヴランドo.がそれに続くがその組み合わせによる名人技はほかの曲で紹介するから、まずは次点だ。


185 ドヴォルザ-ク ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.53

 あまり面白くない曲でドヴォルザ-クの「ピアノ協奏曲」と似たような出来、というのがわたしの感想。パ-ルマンなどの音の美しいヴァイオリニストが挑戦して成果をあげている。お家芸の強みと言うべきか、ス-ク、アンチェル/チェコpo.(1960年。スプラフォン)が良かった。ス-クの新盤(ノイマン/チェコpo.1978年)も同様に良いけれど、オケにだいぶガタがきていたと記憶する。


186 ドヴォルザ-ク チェロ協奏曲ロ短調 Op.104

 これはもうロストロポ-ヴィチ、カラヤン/BPO(1968年。グラモフォン)を挙げないわけにはいかない。彼らの演奏はとてつもなく巨大であって「ドヴォルザ-クという作曲家は郷土色が大切で云々」という解釈をものの見事にはじきとばす。ここでのベルリン・フィルは最後の最後の部分でコルネットの音譜をひとつ変えている。それが原典なのか、それともカラヤンの指示による改変なのか、いまだにわからずにいるがいつか解明したいものだ(ベルリン・フィルはマゼ-ルの指揮でヨ-ヨ-・マと同じ曲を録音したとき-1986年-にも同じ改変で演奏している)。


187 ドヴォルザ-ク ピアノ五重奏曲イ長調 Op.81

 これもわたしにはあまりうまくきけない曲だ。教科書どおりフィルクスニ-、ジュリア-ドSQの演奏(1975年。ソニ-)を挙げておく。いろいろきいたのだが、他の盤にも(スメタナSQ他)あまり感動しなかったので仕方がない。


188 ドヴォルザ-ク 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」 Op.96

 どのSQでもいいや、と言いたいくらいに人気がある。ヴィヴァルディの「四季」とおなじで実際どれでもいいですと言いそうになるが、それではまるで子供であるからスメタナSQによるライヴ録音(1980年。デノン)を挙げておく。

189 エルガ- チェロ協奏曲ホ短調 Op.85

 この曲になると必ず登場するのがデュ・プレによる新旧の2枚だが、わたしは何故か彼女の出す音が好きになれない。カラスの声とおなじでどこかしら「濁り」というか「生臭さ」があるように思う。そんなわけでヨ-ヨ-・マ、プレヴィン/LSO(1984年。ソニ-)の盤をあげる。ヨ-ヨ-・マの明るい音がこの曲の憂愁とうまい具合にマッチしている。

  

Posted by コクマルガラス at 11:08Comments(0)TrackBack(0)
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