2009年12月27日

161~165 コープランド~ドビュッシー


161 コ-プランド バレエ「アパラチアの春」組曲(全曲を含む)

 「エル・サロン・メヒコ」とこの曲がこの作曲家のすべて。なんとなく「描写音楽」のみで残った人として、グロ-フェなどと立場が同じだ。バ-ンスタイン/NYPの録音(1961年。ソニ-)がいいと思う。十三楽器のためのオリジナル版の演奏もあるが、きいてさほど面白いものでもない。


162 コレルリ 合奏協奏曲第8番ト短調「クリスマス」 Op.6-8

 イ・ムジチ合奏団の演奏を第一に推す。第一ヴァイオリンがカルミレッリの1984年盤(フィリップス)で、ア-ヨの1962年盤では、ない。皆川達夫氏は「絶対に聴きたくない」と評しておられるが、わたしはカラヤン/BPOの演奏(1970年。ドイツ・グラモフォン)も好きである。そうかなあ。そんなに絶対的にちがうかなあ。


163 コレルリ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第12番ニ短調
                      「ラ・フォリア」Op.5-12

 ブリュッヘン、ビルスマ、レオンハルトによる盤が名高いが、わたしはリコ-ダ-版があまり好きでないのと、おまけに古楽器がきらいなのとで(これが書けるところがアマチュアの有り難いところだ)グリュミオ-とカスタニオ-ネの盤(1956年録音。フィリップス)を選ぶ。モノ-ラル録音だがききづらいというほどではなく、グリュミオ-の美音がたのしめる。


164 ドビュッシ- 管弦楽のための「映像」

 大雑把なところで言ってしまえば、ドビュッシ-の管弦楽曲の演奏がいいのはマルティノン/フランス国立放送o.で、ラヴェルの管弦楽曲がいいのはクリュイタンス/パリ音楽院o.である。わたしはマルティノンのドビュッシ-管弦楽曲集をセットもので買ってしまったが、そのことを後悔させるような凡演はひとつもなかった。現在のCD番号を見ても「海」「牧神の午後への前奏曲」「夜想曲」が1枚に収められているからこれはマルティノン盤だろう。ドビュッシ-の管弦楽曲を録音している指揮者には他にモントゥ-、アバド、バレンボイム、ブ-レ-ズなどがいるがアバドとバレンボイムは指揮がよくないしブ-レ-ズは(指揮の好き嫌いを別にしても)録音がわるい。
 この曲については「マルティノン盤の1枚に収まっていない」という面からプレヴィン/ロンドンso.の演奏(1979年。EMI)を推す。


165 ドビュッシ- 交響詩「海」

 きいていてもなんだか「いまどこをきいているんだろう」という気がしてくる曖昧模糊たる曲である。ドビュッシ-がそのように作曲したからそうきこえるのだが、彼のピアノ曲のほうがそのぼんやりした雰囲気はマッチしている。オ-ケストラの団員も初見がきくか、あるいはフランス人でないと合わせるのが大変だろう。164でも述べたようにマルティノン/フランス国立o.(1973年。EMI)を推す。



Posted by コクマルガラス at 17:08│Comments(0)TrackBack(0)

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