2010年02月02日

331~335 モーツァルト


331 モ-ツァルト 歌劇「フィガロの結婚」全曲 K.486

 ベ-ム/ベルリン・ドイツ・オペラo.の録音が良い(1968年。グラモフォン)。ときどき「同じ組み合わせで1963年に来日したときのベ-ムはもっと良かった」ということを言う評論家がいて、わたしはそのライヴ録音が出たときにとびついたが、録音状態があまりよくなくてさして感激もしなかった。


332 モ-ツァルト 歌劇「魔笛」全曲 K.620

 何度きいても「おかしな構成の曲だ」と思う。まあそれはともかくこの曲のハイライトが「夜の女王のアリア」にあることは事実で、それを比較するためだけに何セットか買ったものだ。指揮と歌手が揃ったショルティ/VPOの盤(1969年。デッカ)を推薦する。あとひとつ、サヴァリッシュ/バイエルン国立歌劇場の録音(1973年。EMI)もなかなかいい出来だった。


333 モ-ツァルト コンサ-ト・アリア集

 モ-ツァルトが高音自慢のソプラノに目がなかったことは有名だ。バスやテノ-ルのアリアも存在するが、ソプラノのための楽譜に圧倒的に力が注がれていることを考えるとコンサ-ト・アリア集はソプラノのためのものでよいという気がする。
 グルベロ-ヴァがハ-ガ-/ザルツブルク・モ-ツァルテウムo.と入れた1枚(1979~82年。グラモフォン)が素晴らしい。素晴らしいと言うよりは「凄い」という言葉のほうがぴったりくる。
 あと、コンサ-ト・アリアでなくオペラ・アリアを録音したディスクにシュワルツコップ(EMI)とベルガンサ(ロンドン)の名盤があることは吉田秀和氏の著作にもある通りだ。


334 モ-ツァルト ミサ曲ハ長調「戴冠式ミサ」 K.317

 カラヤンの盤もあるが、音楽のはこびに対して無理がなく、誠実に指揮をしているという点でク-ベリック/バイエルン放送so.をとる(1973年。グラモフォン)。カップリング曲も「雀のミサ」「エクスルタ-テ・ユビラ-テ」「アヴェ・ヴェルム・コルプス」となっていて徳用だ。独唱者もすぐれている。


335 モ-ツァルト レクィエム ニ短調 K.626

 なんといってもベ-ム/VPOだ(1971年。グラモフォン)。冒頭の旋律をきいたときに「一体こんなにおそいテンポで保てるのだろうか」と猜疑的になってしまうききても多いだろう。それを保持してしまうウィ-ン国立歌劇場合唱団の低音男声陣に拍手。この低音男声陣はマ-ラ-の交響曲第2番でもメ-タの棒の下で朗々とD音を出しており、わたしはVPOはあまり好まないが、ウィ-ン国立歌劇場合唱団についてはファンなのである。



Posted by コクマルガラス at 10:24│Comments(0)TrackBack(0)

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