2010年01月21日
292~297 モーツァルト
292 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
このへんからますます「ブレンデルの全集をおききなさい」と言いたい曲ばかりになってくる。カサドシュがセル/コロンビアso.と組んだ盤が昔から評判がたかい。ここでのコロンビア響というのはワルタ-の下のときとまた違ってクリ-ヴランドo.が実体である。版権の問題らしいが、みんなソニ-レ-ベルに属するのになぜ問題が発生するのかいまだによくわからない。もしかしたらワルタ-/コロンビアso.のときと同じで実体はLAPOか? とも思うのだが音色が違う。これもお教えを乞いたいところだ。カサドシュの盤は1959年録音。ソニ-。
293 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
ハスキルの演奏。ザッヒャ-/VSO(1954年。フィリップス)。あとグルダがア-ノンク-ルとテルデックに入れた盤があるが、わたしはア-ノンク-ルの指揮を好まない。
294 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
この曲にもハスキルの盤があるが指揮者のマルケヴィチが鉄腕すぎてモ-ツァルトらしくない。やはりカサドシュがセル/クリ-ヴランドo.と入れた盤(こちらは昔からクリ-ヴランドo.という呼称になっている。1961年。ソニ-)か。
295 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
296 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」 K.537
297 モ-ツァルト ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
このへんになるともう選択の余地なくブレンデル盤、ということになる。グルダがアバド/VPOと組んだグラモフォン盤(25番、27番)、同じグルダがア-ノンク-ル/ACOと組んだテルデック盤(26番)、内田光子がテイト/ECOと組んだフィリップス盤(25、26、27番)、ペライア(25番。ソニ-)、カサドシュ(26番。ソニ-)、カ-ゾン、バックハウス(27番。いずれもロンドン)など、いろいろなディスクをきいたが結局のところブレンデル、マリナ-/アカデミ-室内o.に比肩するものはなかった。
Posted by コクマルガラス at 11:53│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
さまざまな音楽を聴いていても、多くの人は結局モーツアルトに帰り着く・・・よく言われることですよね。モーツアルトの音楽に何を求めるのかは、もちろん人によって異なるのでしょうが、私はけっこう「縁側の陽だまり」みたいなモーツアルトが好きです。(もちろん曲によっても異なりますが) そういう趣を求めるとなると、アンドレ・プレヴィンを外せないんですよね。先日、テレビでNHK交響楽団とモーツアルトのコンチェルトをやっているのを見ました。(もちろん弾き振りです。)なんとも穏やかで、なめらかで、それでいて間の取り方などにとても工夫の感じられる、良い演奏でした。オケはめちゃくちゃ緊張している感じでしたが、このオーケストラ、時として、というよりしょっちゅう、手を抜いたり投げやりになったりするので、まあ、少なくともそうした素振りが見られない分だけでも、好感のもてる演奏でした。
Posted by ばく at 2010年01月26日 19:59
コメントの中にアンドレ・プレヴィンの名があったので思わず笑ってしまいました。といっても決して馬鹿にして笑ったわけではありません。実はわたくしこのところすこし「プレヴィンづいて」おりまして、2枚か3枚ディスクをもとめたところだったのです。
まず1枚はすでに所有していることがわかっていながらどの段ボール箱の中なのか不明なジャズ・アルバムの「KING SIZE!」。そしてここ1週間でもとめたのがウィーン・フィルと組んでクラシックをやったテラーク盤、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」「英雄の生涯」の2枚です。
日頃ウィーン・フィルに対してあまりいいことを言わないわたしですが、R.シュトラウスの再現になるとさすがに達者ですね。そこにこういう「ハッタリ」が必要な曲目となると、プレヴィンの十八番です。テラークの録音技術の優秀さもあいまって楽しませていただきました。グラモフォン・レーベルになりますが同じプレヴィンとVPOの組み合わせでホルン協奏曲の第1、第2番と、オーボエ協奏曲、それから小二重協奏曲を組み合わせた盤があって、これもなかなかいい出来でした。
モーツァルトの演奏で持っているのはピアノと管楽による五重奏曲です。戦前の「1とお、2とお」ではなくジャズの「ズン・ズン・ズン・ズン」の拍の取り方になっているという文章があったので聴いてみた盤です。
プレヴィンの演奏(指揮も含めて)を好むかどうかはある程度ききてとしての間口を問われることもある課題で、その点ばくさんはキャパシティのある方のようです。今後ともいろいろご教示ください。それでは。
まず1枚はすでに所有していることがわかっていながらどの段ボール箱の中なのか不明なジャズ・アルバムの「KING SIZE!」。そしてここ1週間でもとめたのがウィーン・フィルと組んでクラシックをやったテラーク盤、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラかく語りき」「英雄の生涯」の2枚です。
日頃ウィーン・フィルに対してあまりいいことを言わないわたしですが、R.シュトラウスの再現になるとさすがに達者ですね。そこにこういう「ハッタリ」が必要な曲目となると、プレヴィンの十八番です。テラークの録音技術の優秀さもあいまって楽しませていただきました。グラモフォン・レーベルになりますが同じプレヴィンとVPOの組み合わせでホルン協奏曲の第1、第2番と、オーボエ協奏曲、それから小二重協奏曲を組み合わせた盤があって、これもなかなかいい出来でした。
モーツァルトの演奏で持っているのはピアノと管楽による五重奏曲です。戦前の「1とお、2とお」ではなくジャズの「ズン・ズン・ズン・ズン」の拍の取り方になっているという文章があったので聴いてみた盤です。
プレヴィンの演奏(指揮も含めて)を好むかどうかはある程度ききてとしての間口を問われることもある課題で、その点ばくさんはキャパシティのある方のようです。今後ともいろいろご教示ください。それでは。
Posted by コクマルガラス at 2010年01月26日 21:11